ビジネスにおける会話で最も重要なのはお客様の信頼を得ること。
信頼関係が成立していないと、何を言っても、どんな素晴らしい商品を薦めても、購入してもらうことは難しい。
アポなしで飛び込み営業をしても契約につながらないのは、信頼関係が作れていないからということです。
では、どのようにすればお客様と信頼関係を作る会話ができるのでしょうか。
<ビジネスでの声の出し方>
お客様との円滑なコミュニケーションを取るために、まずはお客様に一眼で嫌われないことが大事。
身だしなみや顔の表情、そして声も重要です。
人の印象は出会って一瞬で決まります。3〜5秒という説もあるほどです。
そのために普段から好印象を持たれるように心がける必要があります。
メラビアンの法則では見た目55%、声38%、話し7%と言われています。
話がいくら上手でも、第一印象で「聞く気がおきない」と判断されてしまったら次に繋げることができなくなってしまいます。
意外と重要性を感じていない人が多い声ですが、
声が第一印象の3分の1を占めるのです。
「声」を意識してあなたの第一印象をさらにアップさせていきましょう。ビジネスで大切な声とは次の3つです。
①声のトーンと姿勢
②言葉遣い
③呼吸と波長
声のトーンと姿勢
落ち着いたトーンの聞き取りやすい声
ビジネスでキンキン感高い声は比較的好まれません。
甘い声もどちらかというと幼く思われ、大事な交渉の場面では嫌煙される可能性があります。
ビジネスで好まれるのは落ち着いたトーンの聞き取りやすい声です。
高すぎるよりは低めの声、早口で話すより、相手のペースに合わせたタイミングで話す。
相手の声のトーンに合わせると嫌味なく聞いてもらいやすくなります。相手が低めの声なら低め、高めの軽やかな声なら明るく話しても大丈夫です。
状況にもよりますが、マニュアル通りの型にはまったトークは、ややもすると自分の感情も入らず暗記したまま単調な話し方になることもあるので気をつけることが重要。
気づかずに営業トークをひたすら独りよがりで話してしまっているかもしれません。
落ち着いたトーンの聞き取りやすい声を出すコツは姿勢にあります。
背骨をまっすぐに、背中を丸めないように気を付ける。
気持ちを落ち着けてただでさえ早口になりがちな営業トークを急がないこと。
売っている商品よりも、商品を薦めているあなた自身をみられていると思って話してください。
言葉遣い
社会人として基本的な敬語は正しく使えるようにしておきましょう。
礼儀正しく誠実な受け答えは信頼に繋がり、仕事を進める上でとても重要です。
もし、間違った敬語を使ってしまってもあなたの言葉に思いやりがあれば相手は感じ取ってくれます。正しい言葉遣いと同様思いやりのある言葉を選ぶことが大切です。
また人は何かに貢献できた時や、誰かの役に立てた時に喜びを感じます。
相手がしてくれた何気ないことでも口に出して感謝することで、円満な対人関係を生みます。
「ありがとう」「感謝してます」「お疲れ様です」などは自分が言われても嬉しいですね。
会話が長くなったり、商品の説明に夢中になってしまうと、相手が自分の話を聞いてくれているのか不安になることがあります。
一方的な会話になることを防ぐためにも相手の話には適度なあいづちを打って話のポイントを繰り返したり、頷いたりしながら会話を続けるとお互いに話しやすく気持ちのいい会話が続きます。
呼吸と波長
相手の呼吸や話し方に合わせることができると、相手に心地よさを感じてもらえます。
何となく同じタイミングで呼吸してみる、話のスピードを相手に合わせる。声のトーンを合わせてみる。そうすることによって、同じリズムで会話ができ、相手はリラックスして話すことができます。
自分だけがペラペラ喋って、相手がひたすら聞いているだけでは、相手に満足感を与えられません。
心理的な距離を縮めるためにも、お客様のペースに合わせ、なるべくお客様の話をたくさん聞くことが必要です。
呼吸と波長があうと「この人は話しやすい人」「何だか心地よい」「自分のこともわかってもらえるかも」と思ってもらいやすくなり、その後のこちらからの提案にも耳を傾けてくれるようになります。
人は波動で生きていますので、何よりこの「波長が合う」、「馬が合う」、「シンクロする」、「タイミングが合う」という状況が得られると、交渉もうまく進みやすくすることができます。
ビジネスで成果を上げるためには、声と話し方、聞き方がとても重要ということです。知っていること、わかっていることでも、実際にできているか確認して日々徹底してみましょう。